接触皮膚炎せっしょく ひふえん

“かぶれ”はありふれた皮膚疾患であり、誰しも一度は経験されると思います。

いわゆる“かぶれ”は、正式病名で“接触皮膚炎”といいますが、一般には“湿疹”と同義語として用いる方も多いようです。

接触皮膚炎は皮膚に接触した物質により惹起される皮膚炎であり、一時刺激性とアレルギー性に分類されます。ともに原因物質を明らかにしたうえで、それを避けることと適切な治療が必要となります。

脂濡性皮膚炎しろうせい ひふえん

成人の脂漏性皮膚炎は誤った生活習慣、すなわち偏食、精神的ストレス、睡眠不足などと関連して発症します。

治療指針としては、炎症を抑えるためのステロイド外用剤と、マラセチアの増殖を抑えるための抗真菌外用剤が、基本となります。

それに加え、かゆみの強い場合は抗ヒスタミン剤(内服)やビタミン剤(内服)を適宜使用します。

そして、薬による治療と並行して、以下の点を注意したセルフケアが必須になります。

  • 皮膚の清潔を心がけ、毎日やさしく、かつしっかりと洗う
  • ビタミンB群を取り入れつつ、バランスのよい食生活をこころがける
  • ストレスや過労に注意し、規則正しい生活と、十分な睡眠をとる ・紫外線を避ける

薬によって一時的に改善したとしても、マラセチアの増殖しやすい環境のままではまた再発してしまいます。日常生活を改善するところから、根気強くケアしていきましょう。

薬疹やくしん

感薬剤やサプリメントを常用されている方は少なくありません。薬剤は病を治す上では重要な手段ですが、作用もあれば副作用もあります。よく“クスリはリスク”と呼ばれる所以です。薬疹は、皮膚に現れる薬剤のSOSサインであるといえます。

特に重症薬疹では患者の予後に関わる場合も少なくなく、早期発見が重要です。薬疹は、痒み痛みのないことが多く、自覚のない発疹が多発したら、皮膚科へ相談しましょう。その際には、お薬手帳などを持参されるとよいでしょう。

色素異常症(シミ)しきそいじょうしょう

シミには種類があります。円形~楕円形の斑状で茶褐色の日光性黒子(老人性色素斑)や、30、40才代女性で前額部、頬骨部、口囲に左右対称的に砂をまいたようなくすみを認める肝斑(かんぱん)が代表的なものです。各々レーザーや光治療が可能です。

色素斑にはヤグレーザー、光治療、肝斑にはトーニング(低出力ヤグレーザー)が用いられます。ハイドロキン、トレチノインなどの美白剤(付け薬)も有効です。

医師とよく相談の上、治療をすすめていきましょう。

日光角化症にっこう かくかしょう

主な治療は外科手術で、病変部全体を切除します。病変が小さければ局所麻酔で手術を行いますが、大きければ全身麻酔での手術が必要になります。場合によっては液体窒素による凍結療法やCO2レーザー治療なども行うこともあります。また最近では日光角化症に有効な塗り薬も使用できるようになったので、症状に合わせて相談しながら治療を進めていくことが大切です。

座瘡(ニキビ)ざそう

治療の基本は、毛穴につまった脂を取り除くことと、アクネ桿菌に対する治療です。

主な皮疹が嚢腫・硬結の場合にはステロイド局所注射、抗菌薬内服を、瘢痕・ケロイドの場合にはステロイド局所注射、トラニラスト内服、手術療法、ケミカルピーリングという治療法を選択します。

最近、毛穴の詰まりを取り除くアダパレンと過酸化ベンゾイル(BPO)の外用薬が発売されてニキビ治療が飛躍的に向上しました。BPOは殺菌作用も合わせ持ちます。

従来から使用されていた抗菌薬の付け薬や飲み薬も有効です。これによりアクネ菌が殺菌されて炎症(赤いぶつぶつ)も治まります。

伝染性膿痂疹でんせんせい のうかしん

いわゆる“とびひ”です。小児に好発します。細菌感染が加わった湿疹病変で容易に感染することがあるので、特に集団生活を行っている方には適切な治療とともに、日常生活の工夫が必要です。

尋常性疣贅(イボ)じんじょうせい ゆうぜい

主に足底、足の指に好発します。ヒト乳頭腫ウィルスと呼ばれる、ウイルスが皮膚に感染するために生じ、極めてうつりやすい疾患です。治療は液体窒素を用いた凍結療法等を行います。

足爪白癬あしつめ はくせん

いわゆる「水虫」は正式に白癬と呼びます。真菌の一種である皮膚糸状菌による感染症で、足趾に好発します。

一般に、皮がボロボロ向けてきます。また、爪白癬は真菌の貯蔵庫となり、周囲への感染源となるため、注意が必要です。爪の肥厚、白濁、脆弱化がみられ、爪が脆く剥がれ易くなります。足白癬を合併することも多く、周囲皮膚の観察も重要です。

単純ヘルペスウィルス感染症

臨床症状は口唇部や外陰部の局所に違和感や熱感を自覚した後、紅斑に続いて水ぶくれを生じます。放置しても自然に治りますが、ひどい場合は抗ウイルス薬(ゾビラックス、バルトレックス)を内服します。

また、再発が頻回のものでは、バルトレックスを毎日内服する抑制療法が行われるようになりました。 免疫不全者や初感染で重症の場合は、抗ウイルス薬の点滴静注を行います。

帯状疱疹たいじょう ほうしん

本症は、極めて特徴的な皮膚症状を呈するため、一般の方でも本症を疑うのは比較的容易です。

しかし、治療が遅れた場合、特に高齢者では長期にわたり帯状疱疹後神経痛を残してしまうことから、大きな問題となります。早期から適切な治療を行うことが重要です。

帯状疱疹は、水痘、いわゆる“みずぼうそう”ウイルスが原因であり、水痘既感染者に生じます。原因ウイルスは水痘治癒後も体内の神経節に潜伏感染しています。その後、ストレス、過労、感冒などの感染症が誘因となりウイルスに対する免疫力が低下すると、潜伏感染していたウイルスが再活性化し、神経を伝わり皮膚表面に到達し、帯状疱疹として発症します。臨床症状は、小水疱が片側に帯状に多発し、この臨床像で容易に本症を疑うことが出来ます。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質や乾燥肌による皮膚バリア機能低下などの遺伝的素因などが複雑に絡み合い発症します。

疾患病態のイメージとして、発症に「アレルギー」と「ドライスキン」の2つの側面が必須と考えると理解しやすいでしょう。

また、他のアレルギー性疾患(気管支喘息やアレルギー性鼻炎)を合併することが多いのが特徴です。

熱傷ねっしょう

やけどは、受傷直後に局所に15~30分水道水の流水をかけるか氷水に浸すかして冷却します。自宅にある保冷剤も使用できます。

冷却処置により、痛みが軽くなるとともに熱による皮膚障害の程度が軽くなります。

自宅で容易に出来ますので病院に受診するまえに手早く行いましょう。